子どもの権利条例は子どもだけでなくすべての人にとって必要なもの

先日、川崎市の「子どもの権利条例」の冊子を手にしました。

生活者ネットワークは、子どもの最善の利益を優先、子どもの権利を保障するために子どもの権利条例をつくる活動を続けてきています。最近では、西東京市が昨年の10月1日に「子どもの権利条例」を施行。その制定の裏には、失われることを防げなかった命と、届かなかった子どものSOSがあったそうです。

多摩市には「子どもの権利条例」がありません。多摩・生活者ネットワークは「子どもの権利条例」を多摩市に制定するために市民のみなさんと一緒に考える会を5年近く続けています。多摩市で、子どもたちひとりひとりが、大切なかけがいのない存在であることを自らが感じ、夢や希望を持ち、安心して生きることのできるように、これからも私は「子どもの権利条例」の制定に向け、そしてそれを子ども達と一緒に生かしていけるように活動していきたいと考えています。

冊子の裏には、子どもたちからおとなへのメッセージとして 「まず、おとなが幸せになってください。おとなが幸せじゃないのに子どもだけ幸せになれません。おとなが幸せでないと、子どもに虐待とか体罰とかが起きます。 条例に「子どもは愛情と理解をもって育まれる」とありますが、まず、家庭や学校、地域の中で、おとなが幸せでいてほしいのです。 子どもはそういう中で、安心して生きることができます。」

これを読み、心が温かくなるのを感じました。子どもだけで幸せになれないように、大人だけでも幸せになれません。「子どもの権利条例」は多摩市民全ての人に必要なものであると考えています。その制定にむけて全力で取り組みます。