若者が影響力を発揮できる社会とは
1月27日、杉並公会堂で東京・生活者ネットワーク主催「スウェーデンから学ぶ若者参加のまちづくり、東京の未来へのヒント」と題した角両達平さんの講演に参加しました。
東京都と同規模の国家予算の国、スウェーデン。日本では選挙の度に投票率の低さが問題視されますが、スウェーデンは義務投票でないにも関わらず、戦後から2002年の若者の投票率の平均は87%と聞き驚きました。日本では世代が若くなるにつれて投票率が下がっているのに、スウェーデンではどの世代の投票率もそう変わらないそうです。
政治家も大学生をはじめ若い人が多く、各政党が若い人の声をただ聞くだけでなく、それを政策として積極的に反映していると聞き、日本との違いを感じました。
子どもや若者の生活の大部分を占める学校の中でも、教育に対して児童、生徒が影響力を発揮できるようにしなければならないと法で定められています。そのため、例えば給食やカリキュラムについての意見、提案が反映される仕組みがあり、日常的な体験の積み重ねが投票率の高さに繋がっていることを知りました。
私は、多摩市の子どもたちが学校の運営に関われる一つの方法として、学校運営協議会への子どもの参加を提案をしたことがあります。教育委員会からは、規則では子どもたちは委員のメンバーになっていないが、既に子どもの意見を聞いている学校運営協議会もあるとうかがいました。
これからはただ子ども、若者たちの意見を聞くだけでなく、影響力を発揮できる環境をつくっていく必要があると改めて感じたお話でした。