ブラッククリスマス

 12月25日は旧日本軍による統治が始まった香港の人々には忘れることのできない日です。私は第二次世界大戦時に日本が占領支配を行っていた香港に、小・中学生のときに住んでいました。そして戦争の恐ろしさを、日本が香港の人々に行ってきたことを通して学んできました。

 私は香港日本人学校に通っており、香港日本人学校のスクールバスの運転手や清掃に携わってくれている方の戦争体験談を学ぶ機会が授業でありました。「本当は話したくないけれど子どもたちのために」と話しが始まる体験談は、当事者というよりも第三者が語るように淡々としたものでした。しかし日本軍により無理やり香港ドルと交換させられた「軍票」が、日本が敗戦したことにより価値が無くなり、戦争後も家族で苦しむ様子が今でも忘れることができません。体験談を語ってくれた方は、日本人の子どもとどのような想いで接してくれていたのでしょうか。

 戦争において理不尽に命を奪われる、暴行を受けることも残酷ですが、戦争はそのような行為を国が国民に強制させる残酷さもあります。多くの旧日本軍兵士が日本に帰還後に心に大きな傷を負っていたことが明るみに出たのは、戦後何十年も経ってからでした。

 ロシアのウクライナへの軍事侵攻は既に一年以上経ち、日本を考えてみても防衛政策が大転換され、防衛費が過去最大となりました。必要なのは、平和を守る社会を地域から創っていくことです。

岸田めぐみの提案

■平和・多民族共生のまちをつくる

■子どもから大人まで憲法・人権を学ぶ

■外国籍の住民も共に暮らしやすい多文化共生社会をつくる