山梨県昭和町を視察しました。

国連の障害者権利委員会は日本に対し「障がいのある子どもの分離された特別教育が永続」と指摘しています。世界が目指す共生社会は、地域の中で、多様な人が、平等な関係で、混ざり合って暮らしていくインクルーシブな社会。その実現には共に学び育ちあう教育、インクルーシブ教育が不可欠ですが、東京都の教育はまだ至っていません。 町をあげてインクルーシブ教育に取り組む昭和町を視察しました。

昭和町では、病弱、知的、情緒など子どもに応じて特別支援学級を開設しています。学校と保護者がよく話し合うことで通常級でも共に学べています。実際に見せていただいた芦原中学校では、どの子も授業に集中していました。 一クラスの子どもが多摩市に比べて少数だったのも印象的です。芦原中学校は県内でも二番目に大きく、一学年につき6~7クラスあるそうですが、県が少人数教育を進めており、一クラスは35人以下でした。

また小学校の低学年は、さらに少人数(20数人)のクラスが多いそうです。見学させていただいたどのクラスも落ち着いて授業を受けており、子どもの成長に合わせて学ぶのに最適なクラス人数になっていると感じました。

学校にはエレベーター、広い廊下スペース、圧迫感のない高い天井、そして小学校には子どもが落ち着ける隠れ小部屋もあり、校舎にも多様な子どもが学べる工夫が感じられました。

教育長はこの学びを、教育の一丁目一番地だと話して下さり、何より昭和町の教育の姿勢を表していると感じました。

(写真は隠れ小部屋と図書室。日本語がわからない子にもわかりますね)

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