議会基本条例で市民の政策を議会につなぐ
東京ネットでは3回シリーズで市民自治研修を実施(リアル&オンライン)し、3回目にあたる今回は「自治と参加で地域をつくるー実践から考える」として4人(小平、葛飾、江戸川、多摩)が地域からの実践事例の発表を行ないました。
私は「議会基本条例で市民の政策を議会につなぐ」のお題を頂き、多摩市議会基本条例について報告しました。
報告では、市民に開かれた参加できる議会の実現に向けて、議会改革を進めてきた多摩市議会がどう変化してきたのか。議会改革、その中でも多摩市議会基本条例の制定に向けてどう市民が関り、動いてきたのかも含めてお話をしました。
その話をするために調べていく中で、多摩市議会基本条例が委員会提出議案として提出された時の提案理由として、当時の議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員長が「・・多くの市民の方々と意見交換を行い、時には市民の皆さん同士の議論が盛り上がり、議員が呆然と見る場面もあり・・真の提案者はこのように参加いただきました数多くの市民の皆さんでもあるとの思いである・・」と述べていました。この条例は市民の方々と作り上げてきたものだということをよく表しています。
当時、議会に私はいませんでしたが、改めてこの条例を使い、市民自治の根幹としての議会となるように頑張りたいと思いました。
条例が制定されてから12年になります。
10年経過した2010年に条例の検証を行った時には、議会の内部だけで評価を行いました。しかしこの条例が作られてきた背景を考えると、市民の方からも評価をして頂く必要があったのではないかと考えます。次回の検証時にはしっかりと提案をし、市民とともに検証を行っていきます。