9月の一般質問「①プラスチックから持続可能な社会を考える。②農地の保全と環境保全

9月議会は9月1日~10月4日までです。決算特別委員会もあるために長丁場となっています。今回の私の一般質問は①プラスチックから持続可能な社会を考える。②農地の保全と環境保全です。

1 プラスチックから持続可能な社会を考える

市民団体と多摩市水辺の楽校運営協議会が協力事業として行っている大栗川 の清掃活動が毎月第一日曜に行われています。清掃活動では交通系カードや鍵 など様々なものが拾われますが、単純に個数だけでみても8割以上、数えきれ ない破片や混在ごみなどを含めるとそれ以上に多く拾われているのがプラスチ ックごみです。他のごみと比べて、飛びぬけて多い状況です。プラスチックは 自然に分解しにくく、川などから流れて海洋汚染の原因となるだけではなく、燃やすと地球温暖化を促進します。使い捨てなどのプラスチックの使い方や処 理方法についての国際的な関心も高まりを受け、本年四月より「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(以下、プラ新法)が日本で施行され ました。足元で調べてもプラスチックごみが多いことは明らかであり、地球環境に照らすと、一人ひとりの意識でごみを減らすだけでなく、社会の仕組みをつくり 無理なくごみ減量化ができるように、また資源化されるプラスチックは極力水 平リサイクルを目指す必要があります。技術の進歩も取り入れながら、加速的に取り組みを進めていかなければなりません。そのためには、今まで以上に市と市民、事業者との協働が欠かせないと考え、以下質問致します。

市役所ロビーに設置された給水機

(1)昨年度の決算審査時に「国に拡大生産者責任の考え方の徹底を求めていきたいと考えています」という答弁がありましたが、その後について伺います。他の自治体からの声、特に近隣市はどうでしょうか。

(2)分別収集したプラスチック使用製品廃棄物について、容器包装リサイクル 法に規定する「指定法人に委託する方法」と「認定再商品化計画」に基づくリサイクルがプラ新法に示されています。多摩市プラスチック削減方針には「独自処理」が書かれていますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。また本市が独自処理を選択している理由と今後の展望について伺います。

(3)市の職員には異動がありますが、協働の取り組みを継続していかなくてはいけません。そのために行っていることについて伺います。

(4)本年3月、プラスチックごみの削減を目的とし本市は給水機設置事業者と協定を結びました。そして環境政策課の取り組みにより公共施設4か所にマイボトルも利用できる給水スポットが設置されました。プラスチック問 題は、マイクロプラスチックによる海洋汚染や人間も含めた生態系への影響など、当初、地球規模な自然環境問題として問題提起され、これまで環境政策課がその啓発に力を入れてきましたが、2050 年のゴールを見据えた足元からの取り組み、つまり使い捨てプラスチックの発生抑制こそが今、最優先課題なのです。ペットボトルを含む使い捨てプラスチックごみ の削減を所管するごみ対策課のより積極的な関わり、さらなる庁内連携が重要かと考えます。お考えを伺います。

 

2 農地の保全と環境保全

みどりや生物多様性の保全のために、現みどりと環境基本計画でも農地(生産緑地)の保全を図っています。しかし農地の中には経営効率や生産効率を求めて農業を行う農地もあれば、土壌も含め多様な生態系、気候を生かしながら農業を行う農地など様々あります。そして農業により、農地の持つ機能も変わります。

(1)気候非常事態宣言を出した市として、改定計画ではどのような機能を持つ農地を保全していくのでしょうか。