安全でおいしい水を飲み続けたい~地下水や水道水のPFAS(有機フッ素化合物)汚染問題を考える~

 有機フッ素化合物=PFASという言葉を、新聞などで目にすることが増えました。米軍基地から漏れ出た泡の消火剤が知られますが、焦げ付きにくいフライパンや鍋など様々な身近な製品にも使われています。

 こちらもよく聞くようになったPFOSPFOAも、1万種類以上あるとされているPFASの種類で、自然界で分解されにくいうえ土壌に蓄積されることから環境や健康への影響が指摘されています。

 さて、環境省のQ&A集では「身近な環境中のPFOSPFOAは今後増えるのか。」という問いに、「いずれも既に製造・輸入が原則禁止されており、環境省の調査によると、2009年以降、同一の測定点において水質(河川等)、底質、大気中の濃度が全体的に年々減少傾向にある。」と回答しています。

 しかし、国分寺市が実施する「むかしの井戸」24か所のPFAS調査結果によると、2020年度に国の暫定指針値である50ng/Lより超えている井戸6か所は、2023年度になるとさらに検査値が上がっています。横田基地からの泡消火剤漏出の情報が、関係自治体や住民に提供されなかったことが被害を大きくしたと言えますが、汚染源は基地だけに留まるのでしょうか。

 多摩市の水道水は、東京都が管理する朝霞浄水場と東村山浄水場から供給されています。今までの検査結果では国の暫定目標値を下回っていますが、PFASを用いる製品が使われ続ければ、自然界や健康リスクが減ることはありません。

 生活者ネットワークは、川や用水路、井戸、湧水など身の回りの水に注目し、安全で持続可能な循環を目指し取り組んできました。水はいのちの源。時代が移り変わっても、安心して水が飲み続けられるよう、徹底した調査を求めていきます。