学校給食に感じる可能性

以前、韓国ソウル市に視察に行ったネットメンバーから、韓国では小学校から高校までは無償で学校給食を提供しており、さらにその給食にはオーガニックな食材の利用が増えていると聞きました。

その背景には2012年「ソウル特別市親環境無償などの支援に関する条例」が制定され、ソウル市は38兆ウォンという財政規模の中、給食支援として約1400億ウォン(日本円で140億円)支出しているそうです。そして環境にやさしく、安全な食材の給食は、地域の農業の発展と雇用創出にも貢献しているそうです。

多摩市でも学校給食をオーガニックにしてほしいという声が、子どもの食の安全を願う保護者を中心に上がっています。日本では種や肥料等も考慮すると、自給率は10%に満たないと言われています。食の安全保障策として、農家にとって安定した供給先となる学校給食を生かして自給率を上げる、そして気候危機対策としてオーガニックを学校給食に使うことにより、地球にやさしい食の生産を広げていくことは、全ての人にとって必要なことではないでしょうか。

学校給食は地域や家庭にも影響を与えます。そしてどんな学校給食を提供するかは各自治体が判断できます。私は今まで学校給食に関して、ゲノム編集技術や農薬、添加物が使用された食材の利用について議会で取り上げてきました。

これからも食の安全について取り組んでいきたいと考えています。

 

岸田めぐみの提案

■学校給食で遺伝子組換え食品、ゲノム編集食品は使わない

■農薬や化学肥料、ゲノム編集農産物など、食の安全について消費者と生産者が共有する

■農薬、化学肥料に頼らない有機農業を推進する