上勝町視察報告③

~上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)宣言~

未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言します。

1.地球を汚さない人づくりに努めます!

2.ごみの再利用・再資源化を進め、2020年までに焼却・埋め立て処分をなくす最善の努力をします!

3.地球環境をよくするために世界中に仲間をつくります!

「ゼロ・ウェイスト」とは物の無駄遣いをせず、リサイクル、リユースを進め、また生産段階から処理に困らない製品を作ることで焼却・埋め立て処理される有害なごみをなくしていこうという理念です。

イラストが可愛い

上勝町では平成10年に小型焼却炉が設置されるまで、野焼きをしていました。野焼きでは大きな穴を掘り、その穴にごみを町民が自分で放り入れ、燃やしていました。その後設置された小型焼却炉も二年ほど稼働しましたが、2基の内1基がダイオキシンの規制に引っ掛かり閉鎖。今は「日比ヶ谷にごみステーション」に各自が生ごみ以外を持ち込み(上勝町では今まで一度もごみ収集車が回ったことがないそうです)、分別しています。生ごみがなく、持ち込まれるものも家で洗浄されているので、ごみステーションの臭いもきつくありません。分別の表示にはここに何を集めているのかだけでなく、これが幾らお金がかかるものかあるいは入ってくるものなのか、またリサイクル先の場所、何にリサイクルされるのか一目了然になっています。ごみのこれからの行き先を知る、経費を知るという事は、ごみや環境問題を1人1人が自分の課題として捉えるためにも、必要な事だと思いました。2019年10月には60弱ぐらいに分別していますが、分別がわからない場合には教えてくれる方も常駐してくれています。また普段分別を頑張ってくれている町民に、ポイントカードを配布し、対象のごみを分別するとポイントが加算され、その集まったポイントで賞品と交換できます。

ごみのポイントカードとは初めて聞きました!

他にはポイントカードの番号も月に一度抽選が行われており、町内で利用できる商品券が当たるなど、分別を楽しみながらできるようになっていました。

新しいゴミステーションを建設中でした。宿泊施設もできるそうです。

 

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